現在、私たちのまわりには様々な食材があふれ、お金さえ払えば苦労せずに豊かな食生活を享受することが出来ます。しかし、このような食料に困らない生活が出来るようになったのは、ごくごく最近のことで、人類の長い歴史を振り返ってみると、常に飢えの危機にさらされてきたのです。
それでは、未来はどうでしょう。現在のような生活を、将来も続けていくことができるのでしょうか。もし、何か問題が起こるとしても、自分とは関係のないことだと思われがちですが、想像しているよりも近い未来、50年後には世界的に深刻な食糧危機を迎えると予測されているのです。

21世紀に抱える様々な問題

人口の増加
1960年代には30億人余りだった世界の人口は、この40年間で倍増して2001年には61億人を超えました。今後、先進国ではあまり増えないと予想されている人口も、開発途上国ではまだまだ増加する見込みで、2050年には90億人に達するとの予測もあります。
8億人が慢性的な栄養不良
国連の統計によれば、現在10億人近くの人が飢餓状態であると報告されています。また、栄養不足が原因で、世界の子供たち(5歳未満児)の31%が発育の遅れを経験し、25%が低体重、11%が急性の栄養不良である消耗症です(ユニセフ、2008)。今後、人口の増加により、問題はさらに悪化するとみられており、栄養不足の状態にある人々は2020年までに10億人に達すると予想されています。
農耕地の減少
国連の統計によれば、現在10億人近くの人が飢餓状態であると報告されています。また、栄養不足が原因で、世界の子供たち(5歳未満児)の31%が発育の遅れを経験し、25%が低体重、11%が急性の栄養不良である消耗症です(ユニセフ、2008)。今後、人口の増加により、問題はさらに悪化するとみられており、栄養不足の状態にある人々は2020年までに10億人に達すると予想されています。
このように、予測される急激な人口増加とは反対に、年々耕地面積は減少しており、今後食糧をどのように確保するか、大きな課題が突きつけられています。

問題解決のために...

FAO(国連食糧農業機関)では、食糧確保のために、灌漑などの水管理や農業技術の向上など様々な取り組みがなされ、成果が上げられつつあります。その一つにバイオテクノロジーに関する活動があります。
FAOではバイオテクノロジー技術、中でも「遺伝子組み換え技術」が、これからの人口増加と都市化に対して大きな役割を果す技術であると、とらえています。また、食糧問題だけに限らず、現在、人類が直面する課題として地球環境は悪化の一途をたどっており、温暖化、砂漠化、オゾン層の破壊、酸性雨など問題は山積しています。バイオテクノロジーによって環境保全を推進しながら、持続可能な農業、食糧増産を行うための英知が、今、求められているのです。
食糧問題の解決のためには、食糧の増産以外にも、社会的な食糧構造など様々な要因の解決が必要で、バイオテクノロジーだけで解決できる問題ではありません。しかし、遺伝子組み換え技術は有益な手段のひとつであり、食糧流通システムの改善や食事の多様化といった努力と併せて用いられれば、飢餓や栄養不良の解決につながると期待されています。
それでは具体的にどんな取り組みがあるのか、私たちの暮らしにどのようにかかわっているのか、安全性はどうなのか、このホームページでは、バイオテクノロジーとはどのような技術なのかご紹介させていただきます。