
中国 いっそうの遺伝子組み換え作物の研究推進を計画
2006.03.9更新

中国における遺伝子組み換えワタの作付割合は2005年に66%に達し、今や世界第5位の遺伝子組み換え作物栽培国へと成長しました。同国では農業分野における遺伝子組み換え技術のより広い活用に向けて、積極的な取り組みが進められているところです。特に遺伝子組み換えイネの研究は精力的に進められていて、既に試験圃場での栽培試験が実施されるなど、今後の開発が期待されています。

CHINAdailyの報道によれば、中国国立バイオテクノロジー開発センターにより公表された中国バイオ産業報告書は、2003年半ば現在で585に上る遺伝子組み換え植物の試験が農業省によって承認されており、その中には154の環境放出及び48の生産前段階試験も含まれるとのことです。そして、中国政府によって1990年代末に遺伝子組み換えワタ、トマト、ピメント(スパニッシュ・ペパー)及びアサガオの1種の商業化が承認されています。

中国ではこの分野の成長が国の全体的な発展にとって重要であるという考えから、第11次五カ年計画(2006〜2010年)においてバイオテクノロジー開発戦略を策定し、より広い活用法を見出すべく進めているところです。また、この戦略には遺伝子組み換え技術によって主要作物を開発する取り組みが含まれているとのことです。

中国における新たな研究開発例としては、中国農業科学院(CAAS)の科学者Guo
Sandui氏が昨年9月に害虫抵抗性だけでなく生産量を向上させることが可能な遺伝子組み換えワタの新しいハイブリッド品種の開発に成功したと報告されています。現在中国で栽培されている遺伝子組み換えワタは害虫に強い性質を持つ品種ですが、Guo氏によれば「これによって農民は1年当たり100億元(約1450億円)までの節約が可能となる」とのことです。